マリガン

デュエルを始めるとき、双方のプレイヤーはカードを7枚引いて最初の手札とする。この7枚のカードの中に土地が1枚もない場合や、7枚全部が土地の場合、そのプレイヤーはマリガン を宣言することができる。ただし、マリガンの宣言は義務ではなく、宣言するかどうかはそのプレイヤーの判断に委ねられる。

いずれかのプレイヤーがマリガンを宣言した場合、宣言したプレイヤーは手札を戻してデッキをシャッフルし、新しく引きなおした7枚のカードを最初の手札とする。このとき対戦相手は、同じように手札を引き直すことを選択できる。繰り返しになるが、対戦相手には手札を引き直す権利が与えられるが、実際に引き直さなければならない義務はない。

マリガンを宣言して引き直した手札が、またしてもマリガン宣言可能な状態だった場合、残念ながら、あきらめる以外の選択はない。マリガンを宣言できるのは、各プレイヤーとも1回だけなので、一度その権利を使ってしまえば、つぎはデュエルを開始するしかない。






ファスト・エフェクト

インタラプト、インスタント、マナ・ソース、そして、それらのいずかとしてプレイされるパーマネントの能力の総称。特にカードに規定されていないかぎり、どのプレイヤーも、各プレイヤーのターンのアップキープ、ドロー、メイン、ディスカードの各フェイズでファスト・エフェクトを使用できる。

インタラプトは、それが対象とする呪文や効果に割り込み、その呪文や効果を打ち消したり、変更を加えたりする。

インタラプトでもマナ・ソースでもないファスト・エフェクト(インスタント)は、ほかの、インタラプトでもマナ・ソースでもないファスト・エフェクトに対応して 使用することができ、そうすることによって効果の連鎖が形成される。

すべてのプレイヤーがその連鎖についてファスト・エフェクトの使用を終えたあと、連鎖に組み込まれていたすべての呪文や効果が、“逆順処理”の原則にしたがって解決される。ダメージは、それを生み出した呪文や効果が解決されたあと、すぐに適用される。連鎖の解決の間に、新しい呪文や効果を使用することはできない。ただし、連鎖の間に生じたこと(たとえば、クリーチャーが破壊されたことなど)によってトリガーした効果は、この例外となる。





スペル・チェイン

呪文は互いに無関係にプレイされるとは限らない。対象を指定し、コストを支払って呪文や効果をプレイしても、場合によっては、それがすぐに解決されないことがある。大半の呪文はファスト・エフェクトで、それに対応することが可能で、この場合、対応して使われたファスト・エフェクトが解決されないかぎり、元の呪文も解決されない。こうして、呪文とそれに対応して使われたファスト・エフェクト、さらにそれに対応して使われたファスト・エフェクト……という連なりが生まれ、これを呪文や効果の連鎖と呼ぶ。

シャンダラーでは、呪文や効果の連鎖はすべてスペル・チェイン・ウィンドウに表示される。

この項では、呪文がプレイされてから解決されるまでの過程が、スペル・チェイン・ウィンドウのはたらきと合わせて説明されている。通常と異なり、ここでは「あなた」という言葉が「スペル・チェインに最初に組み込まれた呪文をプレイしたプレイヤー」を意味する。また、「呪文」という言葉は「呪文か効果のいずれか」を意味するものとする。


まず、呪文をかけるのに必要な行動をすべておこなう。これには、すべてのコストを支払うこと、すべての対象を指定すること、そのほかに決定しなければならない事項があるなら、それらを決定することが含まれる。これらがすべて完了すると、呪文は“ニュートラル状態”と呼ばれる状態に移行する。(この段階では、呪文はプレイされたものの、まだそれを“かけるのに成功した”ことになってはいない。

呪文がニュートラル状態に入るとともに、どちらのプレイヤーもこの呪文にインタラプトで割り込むことが可能になり、画面上にスペル・チェイン・ウィンドウが表示される。スペル・チェイン・ウィンドウには、この最初の呪文と、スペル・チェインに組み込まれたその他の呪文、そして、それらの対象が表示される。(対応や割り込みがどちらのプレイヤーにも不可能なことが明らかな場合、シャンダラーでのスペル・チェイン・ウィンドウの処理は一瞬で終わるので、あなたがそれに気づかないこともありえる。)

インタラプトをプレイする優先権は、あなた(連鎖の最初の呪文をプレイしたプレイヤー)にある。ここであなたがインタラプトを使えば、そのインタラプトがスペル・チェイン・ウィンドウに追加される。インタラプトを使わない場合は「終了」ボタンをクリックする(ミニ・メニューを使って同じことをしてもいい)。あなたがインタラプトを使わなかった場合、今度は対戦相手にインタラプトを使用する機会が与えられる。

どちらかのプレイヤーがインタラプトを使用した場合、そのインタラプトがスペル・チェインに追加される。インタラプトも呪文なので、ここで、そのインタラプトをプレイしたプレイヤーに、それを対象とするインタラプトを使用する機会が与えられる。このプレイヤーがインタラプトを使わなければ、インタラプト使用の機会は対戦相手に移る。このような過程のなかで使われたインタラプトは、すべて同じスペル・チェイン・ウィンドウに表示される。繰り返しになるが、インタラプトの対象は、それが割り込む先の呪文に限られることに注意。

どちらのプレイヤーもそれ以上インタラプトを使用しないことが確定すると、最後に使われたものから最初に使われたものに向かって、インタラプトが1つずつ順番に解決されていく。(このように、使われたときと逆の順番で解決する処理を「逆順処理」と呼ぶ。)これらのインタラプトがすべて解決されないかぎり、新しい呪文をプレイすることはできないが、トリガー付き効果がトリガーしたり、ダメージ軽減ステップが発生した場合だけはこの例外となる。これらのインタラプトのいずれかによって、スペル・チェインの最初の呪文が打ち消された場合、その呪文は墓地に置かれ、ゲームに何の影響もおよぼさない。スペル・チェインの残りのインタラプトはそのまま解決されるが、対象の呪文が存在しなくなるため、ほぼ例外なく立ち消えとなる。すべてのインタラプトが解決された段階で打ち消されていなければ、最初の呪文はニュートラル状態に戻り、その呪文に再びインタラプトで割り込むことが可能になる。インタラプト使用の優先権については、最初と同じ原則が適用される。

ニュートラル状態の呪文に、どちらのプレイヤーもインタラプトで割り込まなかったなら、その呪文はかけるのに成功した ことになる。だが、これでスペル・チェインが終了するとは限らない。なぜなら、かけるのに成功した呪文にはインスタントで対応することが可能で、解決されるのはそのあとになるからである。

スペル・チェインの最初の呪文が、それをかけるのに成功した状態に移行すると、その呪文にインスタントで対応する 機会がまずあなたに与えられる。あなたがインスタントで対応しなければ、対応の機会は今度は対戦相手に移る。対戦相手もインスタンで対応しなかった場合、ここでようやくスペル・チェインの最初の呪文が解決される。

インスタントによる対応には、インタラプトで割り込むことができる。こうして生じるインタラプトの連鎖は、対応に使われたインスタントがスペル・チェインの最初の呪文であるかのように処理される。

インスタントによる対応には、それがスペル・チェインの最初の呪文であるかのように、さらにインスタントで対応することができる。こうして形成された連鎖は、どちらのプレイヤーもそれ以上、インスタントで対応しないことが確定すると、逆順処理の原則にしたがって最後のインスタントから1つずつ解決される。

対応に使われたインスタントがすべて解決されたあと、スペル・チェインの最初の呪文が解決される。ここで立ち消えにならなければ、呪文の結果がゲームに適用される。この呪文がパーマネントを生み出すものなら、パーマネントが場に出たことによるトリガー付き効果と、そのパーマネントの継続的能力が処理される。

呪文や能力のなかには、「インスタントとして(あるいは、インタラプトとして)プレイされる」と規定されているものが数多く存在することに注意。これらの能力は、それがそこにさだめられているタイプの呪文であるかのように、スペル・チェインの適切な段階で使用できる。たとえば、《放蕩魔術師》のダメージを与える能力はインスタントとしてプレイされるので、インスタントの使用が可能なときなら、いつでも使用できる。また、《生命の色》のカード・タイプはインタラプトだが、パーマネントを対象とするインタラプトは常にインスタントとしてプレイされるので、呪文に割り込んでパーマネントの色を変えることはできない。

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